ドバイーアブダビ間の移動は高速バスが快適で便利。乗り場や乗り方を解説します。

Abu Dhabi

ドバイとアブダビはとても近い!?

アラブ首長国連邦(UAE)の2大首長国のドバイとアブダビの都市間は実はかなり近く簡単に行き来する事ができます。
日本で言うと東京と横浜のような感覚で、ちょっと日帰りで観光に行くといった事もできてしまいます。
その際、旅行者にも大人気なのがドバイとアブダビの間を結ぶ高速バス(直行バス)です。
安くて快適な移動手段、高速バスの乗り場やチケットの買い方、乗り方などを解説します。

2つのバス路線があります

ドバイからアブダビへのバスは2024年1月現在で2つの路線が運行されています。
1つはオールドドバイにあるアル・ギュバイバ(Al Ghubaiba)のバスステーションから出ているE100路線、もう1つはドバイメトロのイブン・バットゥータ駅(Ibn Battuta)の直ぐ前にあるバスステーションから出ているE101路線です。
交通状況にもよりますが、E100路線はアブダビまで2時間半、E101路線は1時間半ほどで結んでいます。
本数も多く、30分〜1時間置きにバスが出ている感覚なので非常に使いやすい移動手段と言えます。

料金は25AED(約1,000円)です

ドバイからアブダビまでのバス料金はE100路線、E101路線共に片道25ADEです。
日本円で1,000円程なのでかなり安価と言えるのでは無いでしょうか。
尚日本の路線バスの様に現金で乗車する事はできません。
バスに乗車するにはチケットを買うか交通系プリペイドカードのノルカード(Nol card)を使います。
チケットはバスターミナルのチケット窓口で買う事ができます。
ノルカードはドバイメトロなどで使うものと同じですが、残高が25AED以上必要になります。
またアブダビではノルカードへのチャージができないので往復での利用を考えている人は50AED以上をチャージして置く必要があります。
尚、後述しますが一部ノルカードが使えないバス会社もあります。
ノルカードについては対象の記事を参照下さい。

イブン・バットゥータ駅前からのバス路線

旅行者の方であれば、ドバイメトロのレッドラインでイブン・バットゥータ駅まで行って、駅前にあるバスステーションからアブダビに向かうE101路線の方が場所がわかりやすく、時間も読みやすいので使いやすいかも知れません。
ただしイブン・バットゥータ駅はレッドラインの支線側にあるのでEXPO2000行きだと途中で乗り換える必要があります。
UAE Exchangeに行く路線がイブン・バットゥータ駅に停まります。
そこは少し面倒ですね。

美しいスタバもある

イブン・バットゥータのバスターミナルはショッピングモールに隣接しています。
ドバイモールなどと比べると少しローカル色があり、日本で言うとイオンモールの様な感じですが多様なお店が集まっており見ているだけでも楽しいです。
またこちらのショッピングモールには美しいスタバとして知られているスターバックス・イブンバットゥータ店があります。
せっかくここに来たのであれば立ち寄ってみても良いかも知れません。

赤と白のかっこいいバス

アブダビ行きのバスは赤と白で装飾された大型バスです。
日本のバスと同じ様に電光掲示板でE101 Abu-Dhabiと表示されているのでわかると思います。
バスの横側にある大型のトランクスペースが空くので大きな荷物は自分でここに入れます。
バスの前方に入り口があり、ドアの直ぐ側にカードを読み取る装置が付いているのでそこにカードをタッチして入ります。
座席は自由席で好きな席に座ります。
シートはかなり質がよく間隔もゆったりしていて快適です。
時間が来るとバスは静かに出発します。

キャピタル・エクスプレスのバスに注意!

ここで注意が必要なのが赤と白の車両では無いバス会社の存在です。
ドバイーアブダビ間ではキャピタル・エクスプレス(Capitl Express)という新興のバス会社も同じバスセンターから同じ路線を運行しています。
こちらのバス会社の方が客引きも激しく、迂闊にアブダビ行きのバスを聞くとこちらの方に誘導されてしまいます。
他の新興国などとは違って高額の料金をぼったくられる訳では無く、運賃は同じ25AEDなのですが、キャピタル・エクスプレスの方が総じてバスは旧式で、満員になるまでなかなか出発しないといった対応になります。
赤と白のE101路線のバスを使った方がより快適に移動ができます。
キャピタルエキスプレスはアブダビのバスステーションでも盛んに「営業」をしてきます。

実は緑が豊かです

発車するとバスは幹線道路をアブダビへと進んで行きます。
ドバイの主要道路は車線が多く、16車線(片側8車線)のエリアもあります。
市街地に入るまでは横断歩道も信号も無いのでバスは通常はスムーズに進みます。
途中には海も見えますし、大観覧車なども見えます。
想像よりも緑がずっと多い事に驚かされます。

アブダビのバスセンター

オールドタウンのアル・ギュバイバからは2時間半、イブン・バットゥータからは1時間半ほどでバスはアブダビのセントラル・バスステーション(資料によってはアル・ワヘダ・バスステーションと書いてあるものもあります)に到着します。
街の中心部に近く、付近にはショッピングモールもあります。
バスセンターなので市内路線バスも各方面行きがここを経由して行きます。
但しアブダビではドバイのノルカードは使えないので注意が必要です。

アブダビ独自のバスカード

アブダビではハフィラ・スマート・カード(Hafilat smart card)という独自の交通系カードが展開されています。
ハフィラ・カードはアブダビのセントラル・バスステーション構内にある自動券売機で購入できます。
構内には大小2種類の券売機がありますが、ハフィラ・カードは大きい方の券売機で購入します。
カードの代金は5AEDで、カードの購入と同時にチャージ金額も指定します。
アブダビ市内の路線バスは均一料金で乗車毎に2AEDの運賃となります。

アブダビからドバイへ

アブダビからドバイへと向かう高速バスはセントラル・バスステーションから出発します。
行きと同じ赤と白のE100、E101系統のバスに乗る場合はドバイのノルカードに25AED以上の残高があればそのまま乗車する事ができます。
ハフィラ・カードの残高で乗車できるかは確認できていません(すみません…)。
バスステーションの構内にはいくつもカウンターがあり、ドバイ行きの窓口には「Dubai」と表示がでているのでここでチケットを買っても乗車できます。
料金は片道25AEDです。

空港からの無料シャトルバスもあります

ここまでは誰でも気軽に利用できる有料の高速バスを紹介してきましたが、実はドバイーアブダビ間にはエミレーツ航空やエティハド航空が運行する無料のシャトルバスもあります。
本数は少ないですが、時間や条件が合えばこちらも選択肢に加えたい所ですね。

エミレーツ航空の無料シャトルバス

エミレーツ航空では、ドバイ発着のエミレーツ便でエコノミークラスおよびプレミアム・エコノミーを予約している人を対象にドバイーアブダビ間、ドバイーアル・アイン間のシャトルバスを運行しています。
シャトルバスは無料ですが、乗車には有効な航空券の携行が必要になります。
シャトルバスは事前に予約する必要があります。
エミレーツのサイトやエミレーツのオフィス、旅行会社などから予約できます。
乗車はドバイ国際空港の到着ロビーより出口3の向いにあるレーンからで、アブダビのエミレーツ・ダウンタウン・オフィス前まで運んで貰えます。
アブダビからドバイへは、アブダビのハリディヤ ‑ コルニーシュから乗車し、ドバイ国際空港のターミナル3の出発ロビーに到着します。
無料シャトルバスはE100、E101路線の高速バスと比べると本数が限られていますが、空港発着なのでスケジュールによってはとても便利です。q

エティハド航空の無料シャトルバス

一方、エティハド航空もアブダビ国際空港からドバイあるいはアル・アインを結ぶ無料シャトルバスを展開しています。
こちらも出発の24時間前までにエティハド航空のサイトから予約ができます。
バスの席に空きがあれば事前予約がなくてもシャトルバスに乗車する事は可能ですが、25AEDの支払いが必要となります。
こちらも本数は限られていますが覚えておきたいですね。

ドバイ/アルアインへの移動に便利な無料のエティハド・シャトルバスのご予約 - エティハド航空
エティハド航空便にご搭乗の方は無料のエティハド・シャトルバスをご利用ください。今すぐ予約して、アブダビ国際空港からドバイ/アルアインへよりスムーズに移動しましょう。

実は鉄道もある!?

ドバイとアブダビには2024年1月時点では鉄道で移動する路線がありませんが、実は既に線路は完成しています。
貨物からの稼働が先に動き始めていますが、直に旅客鉄道も運営を開始する事になると思います。
その時にはドバイとアブダビの移動手段も大きく変わり、ますます往来が盛んになるものと思われます。

まとめ

ドバイとアブダビは共に国際的に知られた都市でありながら距離が近く、一緒に回らないのはもったいないエリアです。
現時点では高速バスがもっとも便利で使い勝手のよい移動手段にるので、是非上手に利用してドバイもアブダビも楽しんで下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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