ドバイの公共交通機関に必須⁉のカード
ドバイにはドバイメトロを始めとしてさまざまな交通機関がありますが、多くの公共交通機関に共通で利用できるのがノルカード/Nol cardと呼ばれる交通系のプリペイドカードです。
ノルカードはドバイメトロ、トラム、モノレールの他、バスや船(水上バス)にも乗ることができるとても便利なカードです、というかノルカードが無いと基本的に乗れません。
タクシーやレンタカーで周るという事で無ければドバイ散策にノルカードは必須とも言えます。
ドバイメトロの記事でも紹介しましたが、ここではより詳しくノルカードについて紹介します。
ノルカード/Nol cardについて
ノルカード/Nol cardはドバイの公共交通機関で使える交通系のプリペイドカードです。
日本のSuicaやPasmoと同じ様なカードと考えて貰えれば良いと思います。
使い方も殆ど同じです。
ドバイの道路交通局(Roads and Transport Authority/RTA)が管轄しており、共通のカードとして導入しています。
ノルカードは公共交通機関 (バス、地下鉄、トラム、水上バス) だけでなく、ドバイのタクシー、RTA 有料駐車場、ドバイ公共公園、エティハド博物館などでの支払いが可能なカードです。
ドバイの2,000以上に上る店舗でもノルカードで支払いをする事ができるそうです。
ノルカードの種類
ノルカードにはレッドチケット、シルバーカード、ゴールドカードといった種類があります。
パーソナルカード(ブルーカード)という種類のカードもありますが、利用者登録をして使う顔写真入りのタイプのもので旅行者は使えないのでここでは割愛します。
カードはそれぞれ以下の様な特徴があります。
レッドチケット/Red Ticket
レッドチケット/Red Ticketは紙製のチケットで1回分の乗車券として利用できます。
シルバーカードやゴールドカードとは異なり、乗車ごとに券売機や窓口での購入が必要です。
紙製のカード自体の代金は2AEDですがカードのみの購入はできず、最初に購入する際にカード代+利用区間の運賃を支払います。
レッドチケットの運賃はゾーンによって4AED、6AED、8.5AEDとなっています。
2回目以降は最初に購入したレッドチケットにチャージして再利用する事でカード代を節約する事が出来ます。
但し最初が4AEDなら4AEDのチャージのみで、違うゾーンまでのチャージはできません。
レッドチケットには最大10回まで再利用が可能です。
レッドチケット・ゴールド
レッドチケットにはレッドチケット・ゴールドというチケットもあります。
ドバイメトロとトラムにはゴールドキャビンという上級席の車両があり、こちらを利用できるチケットになっています。
シルバーカード/Silver Card
シルバーカードは旅行者のように何度もメトロやトラムに乗車する人に適したカードです。
残高を補充(チャージ)しながら何度も利用する事ができます。
レッドチケットは紙製ですが、シルバーカードとゴールドカードはプラスチック製のICカードで日本のSuicaやPASMOと同じように使う事ができます。
シルバーカードは最初にカードを25AEDで購入します。
その内6AEDはカードの代金で、残りの19AED分が運賃として使用できます。
必要に応じてさらに残高をチャージして使います。
チャージは最大5,000AEDまででき、カードの有効期限は5年間です。
シルバーカードはレッドチケットよりも乗車時の運賃が安く設定されており、ゾーンによって3AED〜7.5AEDの設定となっています。
ゴールドカード/Gold Card
ドバイメトロ及びトラムには、通常の車両の他に運賃が割高なゴールドクラス・キャビンと呼ばれる特別車両があり、ゴールドカードはこの車両を利用する場合のカードです。
レッドチケット・ゴールドのプラスチックカード版といった感じです。
ゴールドクラスは車両が少し豪華で混雑が少ないですが、その分料金は高めになっています。
シルバーカードと同様に最初にカードを25AEDで購入し、カード代6AEDを引いた残りの19AED分が運賃として使用できます。
ゴールドカードの運賃は6AED〜15AEDとなっています。
料金はゾーン制
ドバイの公共交通機関の料金はカードの種類と乗車するゾーンの数によって決まります。
ドバイの公共交通機関ではドバイ市内が7つのゾーンに分けられています。
各ゾーンにあるドバイメトロやトラムの駅、バス停、水上バスの駅を利用する事ができます。
料金は同じゾーン内(T1)、1ゾーン(隣のゾーンまで。T2)、2ゾーン以上(T3)という3つの形で設定されています。
同じゾーン内での移動(T1)の場合、運賃はレッドチケットが4AED、シルバーカードが3AED、ゴールドカードが6AEDとなっています。
2ゾーン以上を跨ぐ移動(T3)の場合は、レッドチケットが8.5AED、シルバーカードが7.5AED、ゴールドカードが15AEDとなります。
どのカードでも5歳以下の子供は無料です。
詳しくは下図を参照下さい。
乗り継ぎでもゾーン制が引き継がれます
ゾーン制料金はメトロとバス、メトロとトラムといった異なる交通機関の乗り継ぎでも引き継がれます。
ドバイメトロで移動し、バスに乗り換えて目的地に行く場合、2つの乗車を合わせて通過したゾーンの数に基づいて料金が決まります。
但し乗り継ぎは30分以内に完了する必要があります。
乗り放題のノルカードもあります
ノルカードにはノルプロダクツという乗り放題タイプのカードもあります。
カードはシルバー、ゴールド、ストゥーデンツ、シニアの4タイプがあり、期間は7日間、30日間、90日間、365日間の4種類、更に区間が同一ゾーン内、隣のゾーンまで、全区間と3つにわかれます。
とても細かくてわかりにくいですね。
図を見て把握して頂ければと思います。
利用しやすいシルバーカード/7日間/全区間のカードだと110AEDとなっています。
ノルカードの購入場所
ノルカードはドバイメトロの駅にあるチケットオフィスで購入できます。
窓口は英語が通じるので、簡単な英語で購入する事が可能です。
RTAカスタマーセンターや正規販売代理店、オンラインなどでも購入できますがチケットオフィスで購入するのが一般的です。
ただ、殆どの駅では窓口が一つしか無いので時間に余裕を持って動きたい所です。
購入したカードへのチャージも窓口で行えます。
窓口の人は外国人に慣れているので「チャージ・プリーズ!50ディルハム!」みたいな片言の英語でも対応して貰えると思います。
券売機はクレジットカードが使えない
レッドチケットの購入やシルバー/ゴールドカードへのチャージ(Top Up)は駅などにある自動券売機でもできます。
券売機は英語にも対応しているので簡単な単語を覚えておけば窓口の混雑を避けて利用する事ができます。
シルバーカードやゴールドカードにチャージするケースで手順を見てみましょう。
自動券売機で「ENGLISH」を選びます(アラビア語がわかる方はもちろんそのままで構いません)。
最初にノルカードを券売機のリーダー部にセットします。
チャージは「Top Up」です。最低チャージ金額は5AEDからとなっています。
クレジットカードは使えますが、日本製のカードが使えなかったという事例も聞かれますので現金でも購入できるように準備しておいた方がよいかも知れません。
但し現金に対応しているのはコインと50AED以下の紙幣のみなので使い勝手は今ひとつかも知れません。
まとめ
ノルカード/Nol cardはドバイ公共交通機関共通で使える交通系カードです。
SuicaやPasmoの様な交通系カードが普及している日本で生活している方なら戸惑う事も少なく直ぐに使えると思います。
カードはドバイを訪れた記念にもなるので立ち寄った際には購入してみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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