ドバイ市内の交通機関
ドバイ市内を走る交通機関としてはドバイメトロ、トラム、モノレールといった鉄道と路線バス、タクシーなどがあげられます。
その中でもドバイを訪れた人の多くがしばしば利用するのがドバイメトロです。
ドバイではタクシーも利用しやすいですが、メトロもとても使いやすい交通機関といえます。
安くて時間が正確で乗り降りも簡単、空港はもちろん市内の多くの場所にスムーズに行くことができます。
今回はそんなドバイメトロの乗り方やチケットの買い方などを詳しく解説します。
ドバイメトロの路線
2024年1月現在、ドバイメトロにはレッドラインとグリーンラインという2つの路線があります。
ドバイメトロの路線図を見るとそれぞれ赤い線と緑の線で描かれています。
レッドライン/Red Line
レッドラインはセンターポイント駅(Centrepoint)からエキスポ2020駅(EXPO2000)を結んでいる路線で、多くの乗客に利用されています。
またレッドラインの支線としてジャバルアリ駅(Jabal Ali)とUAEエクステンジ駅(UAE Exchange)間をカバーする路線があります。
元々はこちらの路線が先にあって空港エリアからUAEエクスチェンジ間を結んでいたのですが、ドバイ万博開催を機に支線が入れ替わる形になりました。
グリーンライン/Green Line
グリーンラインは、クリーク駅(Creek)から始まり、ドバイクリークやオールドスークなどを通ってエティサラット駅(Etisalat)までを結んでいます。
途中のブルジュマン駅とユニオン駅でレッドラインと接続しています。
実は殆どが地上です
ドバイメトロはメトロ(地下鉄)とは名乗っていますが、実は殆どの駅や線路は地上にあります。
高架になっている所が多く、感覚的には日本のモノレールの路線に近いかもしれません。
駅も車両も近代的でとてもかっこよく、車両からの眺めもとても魅力的です。
ドバイメトロの利用方法
ノルカード/Nol cardについて
ドバイメトロに乗るためには「ノルカード(Nol card)」と呼ばれる交通系のプリペイドカードが必要です。
ノルカードにはレッドチケット、シルバーカード、ゴールドカードといった種類があり、それぞれ以下の様な特徴があります。
レッドチケット/Red Ticket
レッドチケット/Red Ticketは紙製のチケットで、1回分の乗車券として利用できます。
シルバーカードやゴールドカードとは異なり、乗車ごとに券売機や窓口での購入が必要です。
カードの代金は2AEDですが、カードのみの購入はできません。
最初にレッドチケットを購入する際に利用区間の運賃+カード代を支払います。
レッドチケットの場合の運賃はゾーンによって4AED〜8.5AEDとなっています。
2回目以降はそのレッドチケットを再利用する事でカード代を節約する事が出来ます。
10回まで再利用が可能です。
ゴールドキャビン車両を利用できるレッドチケット・ゴールドというチケットもあります。
シルバーカード/Silver Card
シルバーカードは旅行などで何度もメトロやトラムに乗車する人に適したカードです。
残高を補充(チャージ)しながら何度も利用する事ができます。
シルバーカードとゴールドカードはプラスチック製のICカードで日本のSuicaやPASMOと同じように使う事ができます。
最初にカードを25AEDで購入します。
25AEDの内6AEDはカードの代金で、残りの19AED分が運賃として使用できます。
シルバーカードはレッドチケットよりも乗車時の運賃が安く、ゾーンによって3AED〜7.5AEDとなっています。
残高を増やす場合は必要金額をカードにチャージして使います。
チャージは最大5,000AEDまででき、カードの有効期限は5年間です。
ゴールドカード/Gold Card
ドバイメトロ及びトラムには、通常の車両の他に運賃が割高なゴールドクラス・キャビンと呼ばれる特別車両があり、ゴールドカードはこの車両を利用する場合のカードです。
ゴールドクラスは車両が少し豪華で混雑が少ないですが、その分料金は高めになっています。
ゴールドカードの運賃は6AED〜15AEDとなっています。
料金はゾーン制
料金はカードの種類と乗車するゾーンの数によって異なるため、旅程に応じたゾーンの理解が必要です。
路線内が7つのゾーンに分かれており、同じゾーン内、1ゾーン(隣のゾーンまで)、2ゾーン以上という3つの形で料金が設定されています。
旅行者がよく使うシルバーカードのケースで言うと、同じゾーン内が3AED、1ゾーン(隣のゾーンまで)が5AED、2ゾーン以上が7.5AEDとなります。
詳しくは図を参照下さい。
ドバイメトロへの乗り方
ドバイメトロへの乗り方は非常に簡単です。
改札で「ノルカード」をタッチしてホームに行き、電車が来たら乗り込みます。
降りるときも改札で「ノルカード」をタッチして出ます。
日本のスイカやパスモと同じような乗り方と思って頂ければよいと思います。
ドバイメトロの車両
ドバイメトロでは女性専用キャビンやゴールドクラスキャビンが設けられています。
女性専用キャビンは女性と5歳未満の子供のみが利用できます。
ゴールドクラスキャビンはゴールドカードを持つ乗客のみが利用できます。
ゴールドクラスは料金は高いですが、皮貼りの豪華なシートで車内もゆったりとしています。
しかし最近では、シルバークラスとゴールドクラスの混雑具合がほとんど変わらないという状況になる事も少なくないようです。
静かで快適な乗り心地
ドバイのメトロは非常に静かで、揺れも少なく快適です。
アナウンスは非常に分かりやすく、アラビア語と英語で行われます。
列車の終着駅と次の駅が分かりやすいアラビア語と英語で発音されるのが特徴です。
「ドアが閉まります」というアナウンスが流れるのも、日本とドバイぐらいかもしれません。
ドバイメトロの規則
ドバイメトロの車内では飲食が禁止されています。
ペットボトルの水を飲んだりするのも規則違反になるので注意が必要です。
また睡眠(居眠り)も禁止されているため、うっかり車内でウトウトしないように気をつける必要があります。
ただ実際には夜など疲れてウトウトしているビジネスマンを見かける事があります。
治安がよい証拠ではありますね。
ドバイメトロの運行時間
ドバイメトロの運行時間は土曜日から水曜日が朝5時から深夜24時まで、木曜日が朝5時から深夜1時まで、金曜日が朝10時から深夜1時までです(2023.12.25.現在)
駅名の変更について
ドバイメトロでは命名権の売買(ネーミング・ライツ)によって駅の名称が変わることがあります。
例えばアル・ジャフィリア駅が現在はMAX駅になっていますし、アル・カラマ駅はADCB駅に変わっています。
実際に利用される際は最新の路線図を確認して下さい。
まとめ
ドバイメトロはドバイ市内を探索する上でとても便利な手段です。
安全で料金も安く、時間も正確です。
ドバイメトロを上手に利用してドバイの魅力を存分に楽しんでください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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